自動車用フェンダーのヘラ絞り
6月のメインというblogの記事に出ていた品物でこれについてのお話を少々
材質はSPCの板厚1.6で、まず寸法に材料を切断して板をロールベンダーという機械で丸めて溶接します。
出来たものを鉸型に入れ込み上部・下部を絞っていきます。
まずは、上部からなのですが普段のヘラ絞りとは少しやり方が違い型と押しコップの間が空洞になっており徐々に鉸ながら補助の人間が押しコップを押していき型から飛び出ないようにします。
上部、写真のような形にして型に部分的に付けてコマを取付型から離れないようにして、押しコップを外し内側に絞っていきます。その際、材料がシワにならないように補助がウラベラを当てていきます。
平になった所を更に内側(90度)折り込んでいき、寸法に削って上部は終了です。
この頃には会社は、ほぼこの品物に占領されます
続いて、下部ですが型を付け替えコマに沿ってなでていき寸法に削り終了です
絞りあがった品物はこんな形になります
今度は出来た品物を罫書きジグソー(電動のこぎり)を使い切断していきます
端部をRに削りあらかじめ作成していたパーツを溶接して各部仕上げをして完成です
仕上がりの寸法は直径でおおよそφ1000mm幅が300mmの品物になります。
本当の事を言いますとここまで詳細に作り方を文章や画像を使ってblogに記載するのは弊社にとってマイナスになったりしないかと考えましたが、他の同業者様のホームページ等拝見させて頂いたときに品物の出来上がりの写真は載っている所は多々あるのですがそれだけでは何が作れるのかは、ヘラ絞りを理解してない方にとっては不十分なのかなと常々思っており、それならば弊社が!!という思いから色々とblogを書かせて頂いてます。
ヘラ絞りにご興味が沸いた方はご気兼ねなく弊社までご連絡下さい。体重は重いですがフットワークは軽くを信条に(笑いどころです!)しておりますので是非是非。